《今さら聞けない》旧約聖書 徹底解説

  • 2018/8/11
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旧約聖書 徹底解説

旧約聖書とは?

聖書の2大区分の前半の部分で,邦訳聖書の創世記からマラキ書までの39巻を指す.

名称

旧約聖書という名称はもともとヘブル語聖書に対するキリスト教的用語であって,新約聖書の成立の後,2世紀末に「新約聖書」に対応する表現として使用されるようになった.もともと「旧約」という表現そのものは,荒野でヤハウェの神がイスラエルと結んだ古い契約を意味する.エレミヤの預言した新しい契約(新契約)を結ぶ時がきたため,初めのものは古い契約(旧契約)と呼ばれたのである.旧約聖書は古い契約のもとでの律法,歴史,預言などによって成り立っている.特に律法は旧約の土台であった.

内容

旧約聖書は大部分ヘブル語で記録されたが,一部はアラム語でも書かれた.書かれた年代は前1400年頃から前400年頃にわたっているが著者不明のものも多い.現在の39巻の旧約聖書は,律法(5巻.創世記から申命記),歴史(12巻.ヨシュア記からエステル記),詩歌(5巻.ヨブ記から雅歌),預言(17巻.イザヤ書からマラキ書)という配列になっている.この配列の順序は70人訳ギリシヤ語旧約聖書におおむねならったものである.ヘブル語旧約聖書は3区分24巻である.律法(5巻),預言者(8巻),諸書(11巻)で,その内容は邦訳聖書39巻と同じものである.これらの全書巻は神の霊感による権威ある記録であり,第1世紀にユダヤ人はもちろん,初代教会においてもすでに神のことばとして受け入れられ使用されていた.旧約聖書にはもともと章節区分はなく,今日のように章節が付されたのは16世紀中葉,聖書が印刷されるようになってからである.キリスト教では旧約聖書を新約聖書と同じく正典とするが,ユダヤ教では旧約聖書のみを彼らの聖典として認める.カトリックの聖書は上記39巻のほかに第2正典として7書(プロテスタントの言う外典で,「トビト書」「ユデト書」「ソロモンの知恵(知恵の書)」「ベン・シラの知恵(シラ書〔集会の書〕)」「バルク書」「第1,第2マカベア書〔マカバイ記一,二〕」)を加えている.

新約聖書との関係.新約聖書記者たちは旧約聖書を「律法」「律法と預言者」「聖書」あるいは「神のことば」と呼び,新約聖書を含めて,神の霊感を受けた権威ある統一的全体として扱っている.旧約聖書は新約聖書において成就を目指す準備の書であると言うことができよう.それは律法の成就としてのイエス・キリストによる贖いの計画を提示し,全体としてそこに焦点を合わせている.歴史や詩歌の中でさえメシヤを預言し,新約の信仰の予表としている.実に新約聖書は旧約聖書に隠されており,旧約聖書は新約聖書に現されているという緊密不可分の関係にある.

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