《四十路へのずっこけ恋愛道》教訓3

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殉教の賜物と独身の賜物は死んでからでないとわからない、のか!?

北朝鮮宣教会所属 松本望美

 いろいろな場所に宣教報告のため行くが、いつも「38歳、独身です。よろしくお願いしまーす」と自己紹介をする。それは「この宣教師、何歳なんだろう」と気が散り、うわの空で報告を聞かれては困るという配慮からである。すると、こんな声をかけられることが多くなった。「大丈夫よ! 私も高齢出産だったから」。これはまだいいほうで、「いいのよ、独身の賜物の人はガンガン宣教に出て行ってください」。え? 独身の賜物? 結婚する気はあるんですけど……。私って、そう見られてるの?

 そんな話を同じ宣教師の友人に話すと「私もよく言われるんだよねえ。○○さんは74歳で結婚したんだから、あなたも望みを捨てないで祈り続けてって」。それって、慰め? それとも、励まし? 「でも、結婚したいって気持ちはあるんだから、独身の賜物じゃないんじゃないの」と言うと「いやあ、殉教の賜物と独身の賜物は、死んでからじゃないとわからないと思うよ」と言う。

 そんなことを口にする友人宣教師は、今日も男顔負けにガンガン宣教している。いったいこの人にぴったりの男性って、どんな人なんだろう? そこで理想の男性を訊ねると、ノートを持ってきて言う。「21項目あるんだよね」「21項目!? 信仰によって掲げているの? 夢見る“夢子”なんじゃないの?」「こういうことは具体的に項目を挙げなくちゃ」。まあ、ここは、信仰深い、としておこう。その理想とは「つまり“ピンポンパンのお兄さん”のように優しく、子ども好きなんだけど、素手でライオンを倒せるくらいにたくましい人ってことよ」とおっしゃった。えーと、ごめん。そんな男性、この世の中で見たことも会ったこともない。それって、マンガの世界じゃないの?

 ある女性は「神様はさ、石ころからでも私の伴侶を造ることができるお方だから」と言う。「そうだよね」と言いながらも、「まあ、それはそうなんだけど……石ころからって……」とコメントが続かない信仰の薄い私です。

 でも、具体的に項目を挙げてみるのもいいかもしれない。私もノートを作って祈ってみようかと言ってみる。「えーと。神と人を愛する人で、霊に燃えて、主に仕えている人。全体の雰囲気は福山雅治みたいな人……」というと「もうね、そんな人は結婚してるから」と言われた。

 えー? 神様って石ころからでも造れるんじゃないの?
月刊「いのちのことば」2007年05月号掲載)

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