イエスが説いた神の国の教えを、日常生活において生きるために

  • 2018/3/16
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『エクササイズⅡ―神の国の生き方を身につける』
ジェームズ・ブライアン・スミス 著
松本徳子 訳
四六判 2,300 円+税
いのちのことば社

単立 シオンの群教会 牧師 吉川直美

二千年前に響きわたったイエスの「山上の説教」は、今も色褪せることなく、すべてのキリスト者を神の国に招じ入れる祝福の宣言です。しかし悲しいかな、今やイエスの弟子たちの多くが「山上の説教」を自分には到達不可能な教えのように、聖書の間にしまい込んでいるようです。この残念な乖離を乗り越える手立てはあるのでしょうか。
本書はまさにそのためにあるといっても過言ではありません。サブタイトルに「神の国の生き方を身につける」とあるとおり、主イエスが説いた神の国の教えを、今の私たちの日常生活において生きるための「エクササイズ」の書だからです。いえむしろ、「山上の説教」自体が、実際に取り組んで、失敗し、乗り越え、後退し、また果敢に再挑戦する──このような「エクササイズ」を求めているといえるでしょう。
しかも、それは理想的な弟子向けの修練ではありません。予期せぬ出来事に湧き上がる怒り、手に入れると熱の冷める物欲、正当化してやめることをしない噂話、ミスを取り上げて息子を裁く父、といった誰もが思い当たる日常体験が神の国に生きる入り口として取り上げられています。そう、まさに神の国は、私たちの生きる現場で起こっているのです!
本書の真価はそれだけにとどまりません。先に述べたような乖離を生み出す、私たちの根本にある偽りの物語(福音理解)にまで手が伸ばされています。読者は陶器師の手によって、粘土からこね直される体験をすることでしょう。
松本徳子氏の訳は、実際に教会で取り組まれる中で磨き上げられてきただけあって、翻訳書であることを忘れさせるほど自然に心に入ってきます。各章ごとの具体的な導きも、巻末に付された「小グループで話し合うときの手引き」も、行き届いていて安心して取り組めますので、じっくりと神の国のエクササイズに浸ることをお勧めします。すべてをやり終えた後、みなさんの日常に神の国が広がっていることを期待して──。(月刊「いのちのことば」2017年12月号掲載)

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