《ハワイからの手紙》「ラブ・バード」ナタリー・アイ・カマウウ


「ラブ・バード」ナタリー・アイ・カマウウ

ハワイアン・ミュージシャンの女性ヴォーカリストの中で、ハミングバードのような美しい声をもつ歌手にナタリー・アイ・カマウウさんがおられます。彼女はハワイのグラミー賞と言われるナホクハノハノアワードを数多く受賞していて、ここハワイでは高い人気を得ています。私は日本で放送されるFM番組のパーソナリティーを務めていて、そのゲストとしてナタリーさんとご主人のイオラニ・カマウウさんが出演された際、彼らと親しくお会いする機会がありました。
ナタリーさんの印象は「ラブバード」のような方だなという感じを受けました。「ラブバード」の語源はギリシャ語の【愛・アガペ】と【鳥・オルニス】から来ていて、社会性が高く情愛深いインコのことを言います。この鳥は仲間と強い絆を結ぶ性質をもっていると言われます。彼女はそのような愛らしさと温かさをもった女性でした。
また、ナタリーさんはとてもおしゃれで、たとえばゴミ捨てに家を出る時も、身だしなみを整えているとのこと。そのような小さなことでも大切にする姿勢は、ご主人のイオラニさんに対する姿勢にも表れているようです。お2人は愛し愛される強い信頼関係で結ばれていて、結婚20年以上とは思えない、まるでいまだ新婚夫婦のような印象を受けました。
ナタリーさんがこれまでリリースした3枚のアルバムは、家族のご主人、娘、息子の3人に宛てて贈られています。その中で、今年高校を卒業した息子さんに贈った歌「クウプアパカラナ」という曲は、彼女の大好きなパカラナの花を、愛する息子に置き換えて書いたものです。ハワイの青空に響き渡るその力強い歌唱力で、ナタリーさんは息子の巣立ちを歌うのです。彼女の歌の根底には「愛」が深く流れています。

愛は寛容であり、愛は親切です。また人をねたみません。愛は自慢せず、高慢になりません。礼儀に反することをせず、自分の利益を求めず、怒らず、人のした悪を思わず、不正を喜ばずに真理を喜びます。すべてをがまんし、すべてを信じ、すべてを期待し、すべてを耐え忍びます。愛は決して絶えることがありません。(新約聖書・コリント人への手紙第一13章4~8節)

聖書の言葉に触れると、愛はもっと深いものだと気づかされます。愛とは相手の心や感情に関心を持ち、お互いが歩み寄っていくことではないだろうか。愛とはお互いの持っているものに引かれるだけでなく、ありのままの存在価値を認め合うことではないだろうか。そのような関係、そのような交流が生まれるところを人はみな求めているのではないでしょうか。
そのような愛をもってつながり合う時に人の心は満たされます。平安や幸いを手にします。たとえ大勢の人とつながっていなくても、たった1人の人の真の愛につながっているならば、人はどのような状況下でも生きていく力が与えられるのです。
そのような愛は神さまが与えてくださいます。その神さまにつながる時に、人とのつながりも確かなものとして結ばれるのです。夫婦も、親子も、友人たちとも。ラブバードのように、人と愛の絆で結び合わされて生きていきたいと願っています。(クリスチャン新聞「福音版」2013年2月号)

 

飯島寛子 いいじま・ひろこ

世界の第一線で活躍したプロ・ウィンドサーファー飯島夏樹さんと結婚。4人の子どもを授かったが、夫は肝臓ガンのため2005年に召天。夏樹さんは病床で3冊の小説を書いて発表し、その生涯は『Life天国で君に逢えたら』(東宝)として映画化され反響を呼んだ。寛子さんも、それからの家族の歩みを『Lifeパパは心の中にいる』(新潮社)に綴っている。本連載を基にした『アロハの贈り物 家族5人ハワイで今日も生かされて』(いのちのことば社)を好評発売中。エッセイスト、ラジオのDJとして活躍し、自身の経験を活かした講演活動を行っている。マキキ聖城キリスト教会会員。

飯島寛子オフィシャルブログ http://ameblo.jp/hirokoiijima/

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