《書評》クリスチャンとの結婚を願うすべての人々に!

信仰生活

クリスチャンとの結婚を願うすべての人々に!

《書評》聖なる婚活へようこそ

ニューホープチャペル(彦根福音教会)牧師 下沢賢司

 本書には、信仰者との結婚を願う青年男女が押さえるべき大切な聖書的結婚の三つのポイントが、わかりやすくまとめられています。
 すなわち、「父母を離れ」「結び合い」「一体となる」ということです。読み進める中で、多くの青年たちが間違った思い込みで結婚を求め、婚活をしていたことに気づくことでしょう。

 第五章は、本書の目玉といえる「婚活系神の民への十戒」。結婚を願いながらも、さまざまな束縛に捕らわれている人々に向けて、イスラエルの民への聖なる十戒と重ねて、結婚を取り巻く落とし穴や諸注意がまとめられています。よくぞここまで十戒と重ねられたと、驚きつつ、笑いつつ、心探られつつページをめくることでしょう。
 そして、本書の最重要ポイントは、結婚に向けて「信仰の一歩」を踏み出すこと。「脳内婚活」にとどまる危険性を指摘しつつ、自分自身と向き合い、信仰の一歩を踏み出すことを励ましています。

聖なる婚活へようこそ
水谷潔:著 B6判 1,200円+税 いのちのことば社

 私が関わってきた青年たちも、結婚に導かれた人たちは必ず何らかの一歩を踏み出しています。すぐに結果が出るとはかぎりませんが、その一歩は、決して小さいものではありません。痛みの向こうに希望はあるのです。
 最後に、本書は、信仰者との結婚を願う青年たちだけでなく、牧会者たち(特に男性牧師)にも必読であるとお勧めします。

 第六章で著者が、「男性牧師として『脳内婚活期の女性のこうした心情や葛藤を、当人の側に立って理解しようとしてきたか』と問われるような思いがします」(115頁)と書かれています。女性の不安定な心理状態を理解しているようで理解していない(できない)男性牧師。私自身、心がえぐられる思いがしました。
 牧会者は、結婚のために信仰の一歩を踏み出す青年たちに寄り添い、支えていくことができるのですから、本書を通して、結婚を願う人の情緒的な揺れ動きを少しでも知ってほしいと思います。(月刊「いのちのことば」2019年7月号巻頭言掲載)

月刊「いのちのことば」