《特集》JEA援助協力委員会、首都圏広域ネットワークで合同フォーラム一致

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《特集》JEA援助協力委員会、首都圏広域ネットワークで合同フォーラム一致

協力し災害支援、防災を クリスチャン防災士ネットワークお披露目

8年前に東日本大震災、3年前に熊本・大分地震、一昨年は九州北部豪雨、昨年は西日本豪雨、台風21号被害、北海道胆振東部地震と、未曾有の災害が立て続けに発生している。近い将来、南海トラフ地震、首都圏直下型地震も警告されている。日本福音同盟(JEA)援助協力委員会とクラッシュジャパン共催による「JEA国内災害対応フォーラム&首都圏広域ネットワークフォーラム」が6月25日、東京・千代田区のお茶の水クリスチャン・センターで開催。全国の教会の支援ネットワーク、災害支援諸団体、首都圏防災ネットワークから60人あまりが一堂に集まり、学びと交流の時をもった。【中田 朗】

 当日は「初動」をテーマにフォーラムが開かれた。午前中は「広島・呉のベース運営の実際」と題してキリスト教会・広島災害対策室 呉ボランティアセンター長の内山忠信氏(インマヌエル呉キリスト教会牧師)が、西日本豪雨の体験を語った。

 広島県呉市での被害発生は昨年7月6日から7日にかけてで、鉄道、幹線道路がすべて寸断され、呉市に入るのは広島からのフェリーのみ。「呉市では過去50年で最大の人的被害を被った」と語る。

 8日夜、広島災害対策室(北野献慈室長)が緊急会議を行い、呉市と周辺地域の支援を決定。県下で呉市の被害が最も甚大だったことと、救世軍呉小隊とインマヌエル呉キリスト教会が加盟教会だったことが理由だった。9日には、北野室長らがフェリーで給水ボトル、支援物資を児童養護施設「救世軍愛光園」に運搬し支援開始。11日に、災害支援団体との協力の中ボランティアセンター(以下VC)開設を決定し、宿泊協力を呉牧師会の呉平安教会、呉リバイバルセンター教会、呉ナザレン教会、呉ハレルヤ会に依頼し、各教会とも受け入れを表明。7月17日から8月10日まで、安芸津教会や天応地区の泥かきなどを行った。8月13日には呉牧師会で21日から9月28日の火曜日、金曜日の作業を決定。その後、重機隊による作業、安芸津教会復興工事、毛布・こたつの配布を行った。

 感謝だったことに、▽災害直後に、九州キリスト災害支援センター(九キ災)、日本福音自由教会協議会、救世軍などから水、生活必需品等の支援物資を送ってもらえた、▽呉牧師会がVC開設を受け止め、自発的に協力した、▽国内外の教会や団体が視察団、慰問団として訪れ、祈り、励まし、種々の支援をしてくれた、などを挙げた。一方、反省点としては、▽安芸津教会の被害を知りつつ教会を訪問したのが2週間後だった、▽教会の置かれた地域の必要の把握が十分にできていなかった、▽行政機関にVC開設の挨拶ができていなかった、などを挙げた。

 今後の期待として、▽VCを運営・管理する団体の協力、▽VC開設に必要なマニュアル作成、配布。VC専用の金銭管理ソフトの作成、▽キリスト教会全体の協力体制、▽災害対応する牧師の支援、▽VCに関わる人たちの心のケア、メンタルチェック、▽後方支援のバックアップ体制づくり、▽人材育成、を挙げた。

 続いて支援団体からの発題があった。ハンガーゼロ緊急支援担当の伊東綾氏は「災害が起こった時の働きの主体は、私たち外部団体でなく被災地の現地教会であることが望ましい。現地教会の先生方の思いより、私どものほうが先走ってしまったということが過去にあったことを反省している。外部団体は最終的には去って行く存在という認識のもと、地域にある教会同士が災害支援に対してどんな取り組みができるのか、できないのか、平時から話し合ってほしい」と語った。

 オペレーション・ブレッシング・ジャパン(OBJ)緊急災害担当の弓削惠則氏は「私どもの団体は、災害支援の必要があると判断した場合、被災地に教会があるなしに関わらずとも行政、その他の支援団体と連携しながら支援を行うことができる。だが、牧師先生のひと言があると地域での信用を得て、現場に入っていけ、そこから広がっていき、助けと必要が明らかになってくる」と語る。「直接津波を経験しなかったがインフラが止まった山手の教会、みんなが注目する被害の大きい地域でなく、周辺地域にある教会に何ができるか、が課題だ」とも問いかけた。

 クラッシュジャパン代表理事の永井敏夫氏は「災害が起きると災害支援に動いている教会とそうでない教会に分断されやすい。その中で、キリストの体として、共に重荷を担い協力しながら支え合ってくれないだろうかと、神様はこの集まりを通して語っていると思う。支援活動では時として団体にスポットが当てられやすいが、大事なのは主が立ててくださった教会の存在があること。クラッシュジャパンは今はあまり力がなく、スタッフも少ないが、だからこそ『一緒に協力してやりませんか』と心から呼びかけていきたい」と語った。

 午後には防災士の資格をもつ牧師や信徒によるネットワーク「クリスチャン防災士ネットワーク(CBN)」の紹介があった。世話人代表の菅野直基氏(友愛グループ教会連合・新宿復興教会牧師)は、「昨年11月には始まっていたが、今日がお披露目。現在、24人でつわものぞろいばかり。先輩の先生方に世話人になっていただき、互いに学び、助け合ってスキルを上げ、災害発生時にお役に立てるようにしたい。そして、一緒に減災、防災のために働き、力を合わせていきたい。防災士になりたい人は準会員、資格を取れば正会員になれるので、ぜひCBNを知り、祈り、CBNに入っていただきたい」と抱負を語った。
(クリスチャン新聞オンラインより)
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