サロメとは?

サロメとは…

各福音書に「ヘロデヤの娘」と記されるのは、ヨセフスの『古代誌』によれば、母ヘロデヤと父ピリポ・ヘロデとの間に生まれたサロメのことである。ピリポの異母兄弟ヘロデ・アンティパス(ガラテヤの国主)は、自分とヘロデヤとの不倫を弾劾した洗礼者ヨハネ(ヨカナーン)を投獄するが、民衆に人気のある彼を処刑できない。ヨハネを恨んでいたのはむしろヘロデヤであり、国主ヘロデはヨハネの教えに感銘を受け、当惑しながらも耳を傾けていた。
ヘロデは自分の誕生日の祝宴に踊りを舞ったサロメに対して、何なりと所望の物を与えると約束した。すると、サロメは母の入れ知恵で「ヨハネの首をすぐに盆に載せて」と願い出る。王は求めに応じざるをえず、こうして高潔な聖者のいのちが酒席の座興に供せられてしまう。
19世紀の英国の作家オスカー・ワイルドはこれを戯曲化したが、そこではサロメがヨハネに恋慕していたという、いかにも耽美主義的な話になっている。
(出典:岸本紘『聖書人物伝 これだけは知っておきたい127人』フォレストブックス, 2013, 213p)

関連記事:《聖書にまつわる怖い絵・名画》『洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ』

聖書人物伝
千代崎秀雄、鞭木由行、内田和彦、杉本智俊、岸本紘 共著
224頁 定価1,800円+税
いのちのことば社

キーワード検索

ページ上部へ戻る